動画で全体像、営業資料で詳細。初回商談で伝わる役割分担

商談で自社の事業を説明したのに、相手にうまく伝わらなかった。事業の内容が複雑な会社ほど、経験があるのではないでしょうか。

原因は説明の下手さではありません。言葉だけで全体像を伝えるのが難しいからです。複数の事業がある、扱っている商材が目に見えない、関わる登場人物が多い。こうした事業は、聞いた側が頭の中で図を組み立てながら理解しなければならず、負担が大きくなります。

事業紹介動画は、この負担を肩代わりします。この記事では、動画が効く場面と効かない場面、商談での使い方、営業資料との役割分担を整理します。

事業紹介動画はどんな場面で効く?

もっとも効くのは、相手がまだ自社を知らない初回の商談です。

初対面の相手は、こちらの事業について前提を持っていません。ここで担当者が口頭で説明を始めると、相手は聞きながら理解しようとして疲れます。とくに次のような事業では、言葉だけの説明が負担になります。

  • 事業が複数ある:どれが本業か、どうつながっているかが分かりにくい
  • 商材が目に見えない:システム、コンサルティング、代行、保守
  • 登場人物が多い:自社・顧客・提携先・エンドユーザーの関係が複雑
  • 業界特有の前提がある:説明に業界用語が必要になる

逆に、効きにくい場面もあります。すでに取引がある相手への個別提案、価格や条件の交渉、既存顧客へのフォロー。これらは相手が前提を知っているため、動画で全体像を流す必要がありません。動画は「知らない人に全体像を渡す」ための道具だと考えると、使いどころを間違えません。

営業資料と動画はどう使い分ける?

動画で全体像、資料で詳細。 この分担がもっとも機能します。両方あると重複だと思われがちですが、役割が違います。

事業紹介動画営業資料
得意なこと短時間で全体像を伝える詳細を正確に伝える
相手のペースこちらが決める相手が決める(読み返せる)
向いている場面初回商談、展示会、Web掲載検討段階、社内稟議
情報量絞る(3つまで)網羅してよい
更新のしやすさテロップ部分なら差し替え可いつでも差し替え可
相手の負担見ているだけでよい読む負担がある

とくに効くのが、相手が社内で説明するときです。 商談に出た担当者は、自社に持ち帰って上司や関係部署に説明します。そのとき、資料だけだと担当者の理解の範囲でしか伝わりません。動画のURLを渡しておけば、同じ内容が同じ質で伝わります。

会社紹介動画の構成と尺の考え方は会社紹介動画が響かない原因は尺と構成で整理しています。

商談ではどう使う?

説明の代わりではなく、説明の前置きとして使うと機能します。手順は次のとおりです。

  1. 冒頭で流す:名刺交換のあと、口頭の説明に入る前に「まず2分ほど当社の全体像をご覧ください」と伝えます
  2. 見ている間は話しかけない:説明を重ねると、動画も話も入りません。黙って待ちます
  3. 見終わったら質問を聞く:「どのあたりが気になりましたか」と聞くと、相手の関心が分かります
  4. 関心のあった部分から資料に入る:全体を順に説明するより、相手が反応した箇所から深掘りします
  5. 動画のURLを渡して帰る:社内で共有してもらうためです。資料と一緒に送ります

この進め方の利点は、説明の質が担当者によってばらつかないことです。 経験の浅いメンバーでも、動画が全体像を伝えてくれるため、そのあとの質疑に集中できます。営業のメンバーが増えるほど効いてきます。

オンライン商談でも同じように使えます。画面共有で流す場合は、事前にURLを送っておき、相手の環境で再生してもらうほうが確実です。画面共有は回線の状況で映像が乱れ、音が飛ぶことがあります。少し手間に見えますが、せっかくの2分が伝わらないほうが損失は大きくなります。

なお、動画を流す前に一言添えてください。「当社は事業が3つあって説明が長くなるので、先に2分の動画をご覧ください」のように理由を先に言うと、相手は身構えずに見てくれます。何の説明もなく再生を始めると、売り込みが始まったと受け取られます。

何本、どのくらいの尺で用意する?

商談用は2〜3分を1本あれば足ります。座って見てもらう前提なので、Webサイトに置くものより長くできます。

余裕があれば、次の2本を加えると使い回しの幅が広がります。

  • 60〜90秒の短縮版:Webサイトのトップ、メールに添付するリンク用
  • 30秒の要約版:展示会の通路向け、SNS用

3本を別々に作る必要はありません。 2〜3分版を撮るときにまとめて素材を確保しておけば、編集で短い版を切り出せます。撮影費は日数で決まるため、1日の撮影から3本つくっても撮影費は1日分です。

短縮版をつくるときは、2〜3分版をそのまま早送りしたような編集にしないでください。入れる情報を削って、残した部分をしっかり見せるほうが伝わります。60秒版なら事業の全体像だけ、30秒版なら何をしている会社かだけ。尺が短くなるほど、伝えることを1つに絞るのが原則です。

尺を決めるときの注意は1つだけです。3分を超えないこと。 まだ関心の高くない相手は、3分を超えると集中が切れます。入れたい情報が多い場合は、動画を長くするのではなく、資料に譲ってください。

まとめ

事業紹介動画がもっとも効くのは、相手がまだ自社を知らない初回の商談です。事業が複数ある、商材が目に見えない、登場人物が多いといった説明しにくい事業ほど効果が出ます。動画で全体像、資料で詳細という分担にし、商談では説明の代わりではなく前置きとして冒頭で流してください。商談用は2〜3分を1本。同じ撮影から短縮版を切り出せば、Webサイトや展示会にも使い回せます。

ムービルドは実写・アニメーションの両方に対応しているため、実写で人と現場を見せ、事業の仕組みだけアニメーションで図解する、といった組み合わせにも対応できます。1,000人以上のクリエイターコミュニティと連携し、日本全国で撮影できます。窓口はディレクター1名に一本化しているため、お客様がカメラマン・編集者のそれぞれとやり取りする必要はありません。費用の最低料金は撮影のみで5万円〜、編集のみで10万円〜、撮影&編集で15万円〜、制作期間は最短2週間〜です。

何をどこまで動画に入れるかは、事業の内容によって変わります。無料相談で事業の全体像をうかがったうえで、構成をご提案します。

よくある質問

事業紹介動画は商談のどこで使えばいいですか?

説明の代わりではなく、説明の前置きとして冒頭で使います。先に2〜3分の動画を見てもらい、そのあと質問に答える形にすると、会話が具体的になります。商談の途中で流すと話の流れが切れるため、冒頭が適しています。

営業資料があれば事業紹介動画は不要ですか?

役割が違うため、両方あるほうが機能します。資料は相手のペースで読み返せるので検討段階に向き、動画は短時間で全体像を伝えられるので初回の説明に向きます。動画で全体像、資料で詳細、という分担が現実的です。

事業紹介動画の適切な尺はどのくらいですか?

商談で使うなら2〜3分です。座って見てもらう前提なので、Webサイトに置く60〜90秒版より長くできます。ただし3分を超えると、まだ関心の高くない相手は集中が切れます。詳細は資料に譲るのが確実です。

動画制作のご相談は無料です。目的や予算をうかがい、最適な進め方をご提案します。

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監修:立石勝輝(ネクティ株式会社代表)

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