採用動画をつくったのに再生数が伸びない、という相談の多くは、動画の中身ではなく置き場所の問題です。

採用サイトのいちばん下、応募フォームの手前に置かれていたり、逆にトップの第一画面を動画で埋めてしまっていたり。どちらも、動画が本来届くはずだった人に届いていません。

採用動画は、応募を検討している人が「もっと知りたい」と思った瞬間に目に入る位置に置くのが原則です。この記事では、配置のパターン、尺との組み合わせ、最後まで見てもらうための調整、効果の測り方を整理します。

採用動画は採用サイトのどこに置く?

トップの第一画面ではなく、その直下が基本です。

第一画面は、「どんな会社で、いま何を募集しているか」を文字で伝える場所です。ここを動画で埋めると、読み込みが遅くなるうえ、求職者が最初に知りたい情報が後ろに追いやられます。動画は、その情報を受け取った直後、関心が生まれた位置に置くのがもっとも効きます。

主な配置パターンを整理します。

置き場所向いている動画何が起きるか
第一画面の直下会社全体を伝える90秒前後最初に関心を持った人が見る。もっとも再生されやすい
職種紹介の各セクション職種別の60秒前後応募先を決めかけている人に効く
社員紹介のページインタビュー2〜3分すでに関心が高い人が見る。長くても最後まで見られる
募集要項のページ短い補足の動画条件を確認しに来た人が見る。ここは文字が主役
応募フォームの直前置かない動画で離脱の理由をつくらない

最後の行が見落とされがちです。 応募しようとしている人の前に動画を置くと、再生して満足して離脱する、という動きが起きます。フォームの直前は、迷いを増やさないことが最優先です。

複数のページに同じ動画を置くのは問題ありません。むしろ、関心の段階ごとに違う動画を置けるなら、そのほうが効果は上がります。

何秒の動画をどこに置く?

置き場所が浅いほど短く、深いほど長くできます。 求職者は、ページを読み進めるほど関心が高くなっているためです。

  1. 第一画面の直下:60〜90秒。まだ会社を知らない人が見ます。会社の輪郭と、働く人の雰囲気まで
  2. 職種紹介:60秒前後。その職種の1日の流れ、扱う仕事の範囲
  3. 社員インタビュー:2〜3分。入社の経緯、仕事の内容、迷ったこと。ここは長くても見られます
  4. 説明会・イベントの案内:30秒。日時と内容だけ。詳細は文字で読ませます

1本目は、迷ったら90秒前後にしてください。 会社の全体像を伝えるには30秒では足りず、3分では最初の関心が続きません。

尺と構成の関係は採用動画の応募を増やす構成の4条件で詳しく扱っています。新卒と中途で入れる情報を変える必要がある点は誰にも刺さらない採用動画になっていない?新卒・中途で変えるべき情報にまとめています。

最後まで見てもらうには何を直す?

再生されないのと、途中で止められるのは、原因が別です。 分けて考えてください。

再生されない場合に効くのは、次の2つです。

  • サムネイル(再生前に表示される画像)を選ぶ:自動で選ばれた場面のままにせず、人の顔が写っていて、表情が分かるものを指定します
  • 動画の横に一言を添える:「1分で分かる、入社後の1日」のように、何が見られるかを書きます。再生ボタンだけでは押す理由になりません

途中で止められる場合に効くのは、次の3つです。

  • 冒頭5秒から本題に入る:ロゴの長い演出や会社の外観だけの導入は、そこで離脱の理由になります
  • 音なしで成立させる:テロップを入れます。求職者は電車の中や職場の休憩時間に見ています
  • 音を出さない自動再生にする:動きがあると目に留まります。ただし音が急に出ると閉じられます

音ありの再生は、必ず利用者が自分で押す形にしてください。 これは採用に限らず、Webサイトに動画を置くときの共通の原則です。

そのほか、次の点も確認してください。

  • スマホで見たときの大きさ:横幅いっぱいに表示されているか。小さく埋め込まれていると押されません
  • 読み込みの速さ:動画ファイルを直接置くのではなく、動画配信サービスの埋め込みを使うほうが軽くなります
  • テロップの文字の大きさ:スマホで読める大きさか。PCで確認しただけでは判断できません

効果はどう測る?

見る数字は3つで十分です。

  1. 再生開始率:ページを見た人のうち、何割が再生を押したか。配置とサムネイルの良し悪しが出ます
  2. 視聴完了率:再生した人のうち、何割が最後まで見たか。動画の中身の評価です
  3. 動画を見た人の応募率:見た人と見ていない人で、応募に進む割合が違うか

1と2は原因が違うため、必ず分けて見てください。 再生開始率が低いなら配置とサムネイルの問題、視聴完了率が低いなら動画の冒頭と尺の問題です。両方が低い場合は、まず配置から直します。

他社の平均値と比べる必要はありません。 業種も職種も採用サイトの作りも違うため、比べても行動が決まりません。見るべきは自社の前後の変化です。配置を変えた前後、動画を差し替えた前後で、数字がどう動いたか。これだけで判断できます。

よくある失敗は?

もっとも多いのは、動画を置いただけで、置き場所を一度も見直さないことです。

動画は作ったら終わりではありません。配置を1か所変えるだけで再生数が変わることは珍しくなく、これは制作費をかけずにできる調整です。公開から1か月後に数字を見て、配置を見直す時間を最初から予定に入れてください。

そのほか、次の点にも注意してください。

  • 採用サイトにしか置かない:求人媒体、SNS、会社説明会、内定者への案内。同じ動画を使える場面は複数あります
  • 1本にすべてを詰め込む:会社紹介、職種紹介、社員インタビューを1本にすると、どの層にも長く感じられます
  • 更新の予定を決めていない:出演した社員が退職すると使えなくなります。撮影時に、公開の期間について本人と確認しておきます
  • 文字情報を動画に置き換えてしまう:給与・勤務地・選考の流れは文字で読ませてください。動画は戻って読み返せません
  • サムネイルを自動任せにする:目を閉じた瞬間や、誰も写っていない場面が選ばれていることがあります

まとめ

採用動画は、トップの第一画面ではなくその直下に置くのが基本です。第一画面は文字で募集内容を伝え、関心が生まれた位置に動画を置きます。尺は置き場所が浅いほど短く、深いほど長くでき、1本目は90秒前後が扱いやすい長さです。再生されない場合はサムネイルと添え書き、途中で止められる場合は冒頭5秒とテロップを直します。効果は再生開始率・視聴完了率・応募率の3つを、他社ではなく自社の前後で比べてください。

ムービルドは1,000人以上のクリエイターコミュニティと連携し、日本全国で撮影に対応しています。撮影地の近くのメンバーが担当するため、地方でも交通費を抑えられます。窓口はディレクター1名に一本化しているため、お客様がカメラマン・編集者のそれぞれとやり取りする必要はありません。最低料金は撮影のみで5万円〜、撮影&編集で15万円〜です。ここからいくらになるかは内容次第です。制作期間は最短2週間〜となります。

いま置いている動画の配置が合っているかは、採用サイトを見せていただければその場でお伝えできます。無料相談でご相談ください。

よくある質問

採用動画は採用サイトのどこに置くべきですか?

トップの第一画面ではなく、その直下に置くのが基本です。第一画面は「どんな会社で、どんな募集か」を文字で伝える場所です。動画は、関心を持った人が次に見る位置に置くほうが、最後まで見てもらえます。

採用動画は自動再生にすべきですか?

音を出さない自動再生なら有効です。動きがあると目に留まりますが、音が急に出ると閉じられます。音ありの再生は、必ず利用者が自分で押す形にしてください。テロップを入れておけば、音なしでも内容は伝わります。

採用動画は何本用意すればいいですか?

1本で足りることも、3本必要なこともあります。まず全体像を伝える90秒前後の1本をつくり、反応を見てから社員インタビューや職種別の動画を足す形が現実的です。最初から複数つくると、どれも中途半端になります。

動画制作のご相談は無料です。目的や予算をうかがい、最適な進め方をご提案します。

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監修:立石勝輝(ネクティ株式会社代表)

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