採用動画の撮影当日、出演する社員が緊張しないための進め方

採用動画の撮影で、いつもは話し好きな社員がカメラの前で緊張して話せなくなる。撮影に立ち会った担当者の多くが経験することです。

これは出演者の性格の問題ではありません。段取りの問題です。 準備なしにカメラを向けられて「では、仕事のやりがいを教えてください」と言われれば、誰でも言葉に詰まります。逆に、質問を事前に知っていて、最初の数分は使わない前提で話せると分かっていれば、ほとんどの人が自然に話せます。

この記事では、社員が緊張する原因、出演者の決め方、当日の時間配分と進め方、担当者が用意しておくものまでを整理します。

なぜ撮影で社員は緊張するのか?

緊張する原因は、その場で答えを考えさせていることです。カメラと照明に囲まれた状態で、初めて聞く質問に答えるのは、慣れた人でも難しいことです。

加えて、次の3つが緊張を強めます。

  • 「良いことを言わなければ」という思い込み:会社の採用に関わる動画だと意識するほど、当たり障りのない言葉になります
  • 何度も撮り直されること:撮り直すほど「うまく話せていない」と伝わり、さらに固くなります
  • 周りに人が多いこと:上司や同僚が見ている状態では、本音が出にくくなります

このどれも、事前の段取りで消せます。質問を先に渡す、最初の数分は使わないと伝える、立ち会う人を最小限にする。この3つだけで、出てくる言葉の質は大きく変わります。

なお、多少言い淀んでも問題ありません。編集で整えられる範囲ですし、流暢さより自分の言葉であることのほうが求職者には伝わります。

誰に出てもらうか、どう決める?

出演者は、求職者と年次や職種が近い社員から選びます。求職者は自分がその場で働く姿を重ねながら見るためです。

選ぶときの優先順位は次のとおりです。

  1. 求職者と近い年次・職種であること:新卒採用なら入社1〜3年目、中途採用なら同じ職種の中堅
  2. 数年は在籍が見込めること:退職すると動画が使えなくなります。異動の少ない部署から選ぶと寿命が延びます
  3. 顔出しに納得していること:本人の同意を取ります(できればテキストベースがベスト)。SNSでの拡散も含めて説明します
  4. 話がうまいかどうかは最後:流暢さは編集で補えます。人柄が伝わるかのほうが重要です

複数の職種を採用している場合は、職種ごとに1人ずつが基本です。1本の動画に全職種を詰め込むと、どの求職者にも情報が足りなくなります。ただし本数が増えても、撮影を1日にまとめれば費用の増え方は緩やかです。費用の決まり方は採用動画の費用は撮影日数でほぼ決まるで整理しています。

撮影当日の進め方は?

1人あたりの時間配分は次のとおりです。全体で30〜45分を見ておけば、余裕を持って進められます。

時間やることねらい
0〜5分雑談。カメラは回しておく場に慣れてもらう。ここは使わない前提
5〜15分事前に渡した質問を順に聞く準備してきた答えを話してもらう
15〜30分答えを深掘りする質問をする本音や具体的な場面を引き出す
30〜40分言い足りない点を自由に話してもらうもっとも良い言葉がここで出ることが多い

実際に使うのは、この中の1〜2分です。 30分以上撮って1分しか使わないのは無駄に見えますが、良い言葉は後半に出るため、この時間配分が結果的にもっとも効率的です。

質問は、抽象的なものより具体的なもののほうが答えやすくなります。

  • ×「やりがいは何ですか」→ ○「直近で、これはうまくいったと思った仕事は何ですか」
  • ×「社風を教えてください」→ ○「困ったとき、誰にどう相談していますか」
  • ×「どんな人が向いていますか」→ ○「入社したとき、何が一番大変でしたか」

担当者が用意しておくものは?

会社側で準備するのは次の5つです。当日にこれが揃っていないと、その分撮影時間が延び、費用にも影響します。

  1. 静かな部屋を時間で押さえる:エアコンの音や廊下の話し声が入ると、映像が良くても内容が伝わりません。会議室を撮影時間分確保します。
  2. 電源の取れる場所を確認する:照明と機材で電源が必要です。延長コードの有無も伝えておきます。
  3. 出演者のスケジュールを確定する:撮影の順番と時間を本人に共有します。待ち時間が長いと緊張が増します。
  4. 質問項目を事前に渡す:遅くとも撮影の2〜3日前までに。当日渡しでは意味がありません。
  5. 映る範囲を片付け、社内に連絡する:机の上の書類や個人情報が映り込むと使えません。撮影中である旨を社内に周知しておくと、通行や会話で中断しません。

撮影でよくある失敗は?

もっとも多い失敗は、音声を軽視することです。映像の画質より、音の聞き取りやすさのほうが視聴の継続に効きます。ピンマイクを使わずにカメラのマイクだけで撮ると、内容が良くても伝わりません。

そのほか、次の点にも注意が必要です。

  • 上司が同席して本音が出ない:立ち会うのは必要最小限にします
  • 撮り直しを繰り返す:出演者が萎縮します。多少の言い間違いは編集で処理できます
  • 背景に個人情報が映る:名簿、モニターの画面、掲示物。撮影前に確認します
  • 1日に詰め込みすぎる:5人以上を1日で撮ると、後半は出演者もスタッフも集中が切れます。4人程度が上限の目安です
  • 同意を取っていない:退職後の掲載可否も含めて、事前に同意を取っておきます。できればテキストベースで残しておきます

まとめ

撮影で社員が緊張するのは性格ではなく段取りの問題です。質問を事前に渡し、最初の数分は使わない前提で話してもらい、立ち会う人を減らす。この3つで出てくる言葉が変わります。出演者は求職者と年次・職種が近い社員から選び、話のうまさは最後の基準にしてください。1人30〜45分を確保し、良い言葉が出る後半まで待つのが結果的に効率的です。

ムービルドは1,000人以上のクリエイターコミュニティと連携し、日本全国で撮影できます。撮影地の近くのメンバーが対応するため、地方の拠点でも交通費を抑えられます。窓口はディレクター1名に一本化しているため、お客様がカメラマン・編集者のそれぞれとやり取りする必要はありません。費用の最低料金は撮影のみで5万円〜、編集のみで10万円〜、撮影&編集で15万円〜、制作期間は最短2週間〜です。

当日の進行に不安がある場合も、無料相談で撮影の段取りからご提案します。

よくある質問

採用動画の撮影で社員が緊張して話せません。どうすればいいですか?

質問を事前に渡し、カメラの前で最初の数分は使わない前提で話してもらうことです。緊張は性格ではなく段取りで起きます。いきなり本番を撮ろうとすると緊張しますが、雑談から始めて後半だけ使う進め方なら、ほとんどの人が自然に話せます。

採用動画の撮影は1人あたりどのくらい時間がかかりますか?

インタビュー1本あたり30〜45分が目安です。このうち実際に使うのは1〜2分です。加えて、機材の設置と撤収に30分程度、業務風景の撮影を入れる場合はさらに30分〜1時間を見ておきます。

撮影当日に会社側が用意しておくものは何ですか?

静かな部屋、電源の取れる場所、出演者のスケジュール、そして事前に渡した質問項目です。加えて、撮影に映る範囲の片付けと、社内への撮影連絡をしておくと当日が滞りません。

動画制作のご相談は無料です。目的や予算をうかがい、最適な進め方をご提案します。

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監修:立石勝輝(ネクティ株式会社代表)

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