サービス紹介動画(無形商材を紹介する動画)は売っているものが無形なので、視聴者に内容や魅力が伝わりづらいです。有形商材なら、それを撮れば伝わりますが、WEBサービス・コンサルティング・システムなどといったサービスには、カメラを向ける対象がありません。
そこで多くの動画が、抽象的なイメージ映像を多用します。歯車が回る、光の線がつながる、握手する手元などは、一見わかりやすいですが、それだけだと見た人にはどんな内容のサービスなのか、どんな魅力があるサービスなのかが伝わりません。
伝わるサービス紹介動画は、使っている場面と使う前後の変化を見せています。この記事では、どんな映像にすれば伝わるのか、素材の集め方、構成の組み立て方、撮影の段取りまでを手順に沿って整理します。
なぜサービス紹介動画は伝わりにくいのか?
伝わらない最大の理由は、サービスの説明を、サービスの言葉のまま映像にしていることです。
「業務効率化を実現します」「最適なソリューションをご提案します」といった言い回しは、提供する側には意味がありますが、見る側には何も残りません。どの会社の動画にも同じ言葉が並ぶため、区別がつかないのです。
もう1つの理由が、担当者しか知らない前提が省略されていることです。社内で企画すると、業界では当たり前の言葉をそのまま使ってしまいます。見込み客はその前提を知らないため、途中で理解を諦めます。
この2つを避ける方法は同じで、言葉を場面に置き換えることです。「業務効率化」ではなく、その業務を実際にやっている画面を映す。「ご提案します」ではなく、担当者が資料を広げて説明している様子を映す。抽象語を1つ消すたびに、伝わる度合いが上がります。
何を撮れば伝わるのか?
サービス紹介動画の素材は、次の4つでほぼまかなえます。すべてを使う必要はなく、サービスの性質に応じて2つ以上を組み合わせます。
| 素材 | 向いているサービス | 撮影の要否 |
|---|---|---|
| 操作画面の録画 | ソフトウェア、Webサービス、アプリ | 不要 |
| 担当者が対応している様子 | コンサル、代行、サポート、士業 | 必要(実写) |
| 業務の流れの比較(導入前後) | 業務改善を伴うサービス全般 | 不要(アニメーション) |
| 利用者の言葉 | すべて | 必要(実写) |
もっとも省かれやすく、もっとも効くのが4つ目の利用者の言葉です。 提供側が「使いやすい」と言っても信じられませんが、使っている人が言えば信じられます。短くて構いません。1人30秒でも、動画全体の説得力が変わります。
操作画面の録画は、撮影が不要な分費用を抑えられます。画面録画とアニメーションだけで構成すれば、撮影費がまるごと不要になり、編集のみの費用で作れます。Webサービスやソフトウェアであれば、最初の1本はこの形が現実的です。
3つ目の「業務の流れの比較」は、アニメーションが最も力を発揮する部分です。導入前は何人が何回やり取りしていたか、導入後はどこが消えたか。これを図で並べると、言葉で説明するより早く伝わります。実写では撮れない「省かれた工程」を映せるのが、アニメーションの利点です。
構成はどう組み立てる?
順番は次のとおりです。かたちのないサービスほど、変化を先に見せるのが効きます。
- 誰の、どの困りごとかを言う(冒頭5〜10秒):対象を名指しします。「経理の月次処理に追われている方へ」のように具体的にします。
- 使った後どうなるかを見せる:解決後の状態を先に見せます。仕組みの説明より、変化のほうが理解が早いためです。
- 使っている場面を見せる:ここで操作画面や対応の様子を出します。実際に動いているものを見せることで、「本当にできるのか」という疑いが消えます。
- 利用者の言葉を1つ入れる:短いインタビューを1本。台本を読ませず、その人の言葉で話してもらいます。
- 次の行動を1つだけ示す:資料請求か、問い合わせか、無料トライアルか。1つに絞ります。
尺は、見せる場面によって決めます。この考え方は商品紹介動画は60秒と3分で役割が違うで整理しているので、あわせてご覧ください。
撮影の段取りと費用の抑え方は?
費用を左右するのは、撮影が必要かどうかと撮影日数です。段取りで変わる部分は多くあります。
- 画面録画は自社で撮っておく:操作画面はお客様側で録画したものを渡していただければ、その分の工数がかかりません。解像度と操作の手順だけ事前にすり合わせます。
- インタビューと業務風景を同じ日に撮る:別日に分けると機材費と人件費が日数分かかります。1日にまとめれば1日分に収まります。
- 利用者インタビューは移動を減らす:先方に出向く場合、移動時間も費用に含まれます。撮影地の近くのカメラマンが対応できれば、交通費と移動時間の両方が抑えられます。
- ロゴ・資料・画面キャプチャを最初に渡す:素材づくりの工数が減ります。後から小出しにすると、そのたびに作業が発生します。
- 納品形式を先に決める:16:9だけか、SNS用の縦型も要るか。最初に決めておけば同じ素材から複数の形式を作れます。
費用がどう決まるかの全体像は動画制作の見積もりが3倍違う本当の理由で内訳を整理しています。
まとめ
かたちのないサービスは、そのままでは映せません。伝わるのは、使っている場面と、使う前後の変化です。操作画面の録画、担当者の対応、業務の流れの比較、利用者の言葉。この4つから2つ以上を組み合わせ、変化を先に見せる順番で構成してください。抽象語を場面に置き換えるほど、伝わる度合いが上がります。
ムービルドは実写・アニメーションの両方に対応しているため、実写で人と場面を見せ、仕組みの説明だけアニメーションにする、といった組み合わせにも対応できます。1,000人以上のクリエイターコミュニティと連携し、撮影地の近くのメンバーが対応するため、地方の利用者インタビューでも交通費を抑えられます。窓口はディレクター1名に一本化しているため、お客様がカメラマン・編集者のそれぞれとやり取りする必要はありません。
費用の最低料金は撮影のみで5万円〜、編集のみで10万円〜、撮影&編集で15万円〜です。画面録画とアニメーションだけで作る場合は撮影が不要なため、編集のみの範囲で収まります。まずは無料相談でサービスの内容と売り方をうかがったうえで、構成をご提案します。
