ショート動画とSNS広告動画は、どちらも縦型で15〜60秒。見た目は似ていますが、果たす役割はまったく違います。
ショート動画は、投稿を続けて認知と信頼を積み上げるものです。1本あたりの完成度より、続けられるかどうかが成果を決めます。一方、SNS広告動画はお金を払って届けるものです。1本あたりの成果が数字ではっきり出ます。
この違いを踏まえずに同じ作り方をすると、ショート動画は作り込みすぎて続かず、広告動画は本数が足りずに当たりを見つけられません。この記事では、それぞれの設計、冒頭3秒の考え方、外注する範囲の決め方を整理します。
ショート動画と広告動画は何が違う?
違いは、届け方にあります。ショート動画は見つけてもらう、広告動画は届けにいく。ここから、必要な本数も作り込みの度合いも変わります。
| ショート動画 | SNS広告動画 | |
|---|---|---|
| 届け方 | 投稿して見つけてもらう | 費用を払って配信する |
| 成果の見え方 | 積み上げ。数か月かけて効く | 出稿した直後に数字が出る |
| 必要な本数 | 多い(週1〜数本を継続) | 冒頭違いを3〜5本 |
| 1本の作り込み | 軽め。続けられる水準に留める | 冒頭は作り込む |
| 主な指標 | 視聴完了率、保存数、フォロワー増 | クリック率、獲得単価 |
| 外注の使いどころ | 最初の型づくり、まとめ撮り | 冒頭パターンの制作 |
| 向いている内容 | ノウハウ、現場の様子、人 | 商品・サービスの価値、期間限定の訴求 |
もっとも大きな違いは、失敗の扱いです。 ショート動画は当たらない回があって当然で、続けるうちに反応の良いテーマが見えてきます。広告動画は1本ごとに費用が発生するため、当たらない動画を早く見切る必要があります。
冒頭3秒はどう設計する?
どちらも冒頭3秒で決まりますが、入り方が違います。
ショート動画は「知らないこと」から入ります。 「動画制作の費用は、実は撮影の日数でほとんど決まります」のように、続きを聞く理由をつくります。売り込みから入ると、フォローされている人ほど離れていきます。
SNS広告動画は「困りごと」から入ります。 「採用サイトに動画を載せたのに、応募が増えていませんか」のように、視聴者の状況を言い当てます。広告だと分かった時点で身構えられるので、自分に関係がある話だと最初に示す必要があります。
どちらにも共通するのは次の3点です。
- 音なしで成立させる:フィードは音が出ていない前提です。テロップを入れます
- 最初のカットに動きを入れる:静止画のような画面はスクロールされます
- 画面下部を空ける:UIやボタンが重なる領域には、重要な文字を置きません
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量産と作り込み、どう使い分ける?
ショート動画は「まとめ撮り」で量を確保し、SNS広告動画は「冒頭違い」で当たりを探す。 これが両方を回す現実的な形です。
ショート動画の進め方は次のとおりです。
- テーマを10本分先に書き出す:撮影当日に考えると止まります。箇条書きで構いません
- 1日でまとめて撮る:服を変えれば別日に見えます。1日で10本分撮れば、撮影費は1日分です
- 編集の型を決める:テロップの位置、書体、音楽を固定します。毎回変えると編集費が積み上がります
- 投稿してから判断する:反応の良かったテーマを次の10本に反映します
- 次のまとめ撮りに反映する:反応の良かったテーマを軸に、また1日でまとめて撮ります。この周期を回すほど、1本あたりの費用は下がります
SNS広告動画は、同じ本編に対して冒頭を3〜5パターンつくるのが基本です。どの入り方が効くかは、出してみないと分かりません。1本を磨き込むより、冒頭違いを並べて、数字の出たものに予算を寄せるほうが早く結果が出ます。
冒頭のパターンは、次の4つから選ぶと当たりを見つけやすくなります。
- 困りごとを言い当てる:もっとも汎用的。まず1本はこの型で用意します
- 結果を先に見せる:導入後の状態から始めます。変化が分かりやすい商材に向きます
- 意外な事実から入る:「実は〜」の型。知識で引きつけたい場合に使います
- 人が話し始める:担当者が正面から話します。信頼を前に出したい場合に向きます
本編は共通で構いません。 差し替えるのは冒頭3秒だけなので、編集費は本数ほど増えません。
外注はどこまで頼む?
どちらも制作は外注し、ショート動画は「1本ずつ」ではなく「まとめて」発注するのが費用対効果の高い形です。
ショート動画で費用が膨らむ原因は、外注していること自体ではなく、1本ずつ都度発注していることにあります。1本ごとに打ち合わせ・撮影・編集が立ち上がると、そのたびに段取りの費用が乗ります。1日の撮影で10本分の素材を確保し、編集の型を決めて10本まとめて発注すれば、1本あたりの費用は大きく下がります。継続する前提なら、月ごとにまとめて発注する形にしておくと、毎回ゼロから相談する手間もなくなります。
自社で撮って自社で編集する方法もありますが、担当者の時間が毎週まとまって奪われます。週2本を自社で回すとなると、撮影・編集・投稿の作業が本業の上に乗ります。人件費まで含めて考えると、まとめて発注したほうが安く付くケースは少なくありません。
一方、SNS広告動画は1本あたりの成果が費用に直結するため、制作を外注する価値がはっきりしています。冒頭の作り込み、テロップの読みやすさ、カットのテンポ。ここは経験の差が出る部分です。
外注する範囲を決めるときの目安は次のとおりです。
- 企画・テーマ出し:自社で持つ。自社の強みと顧客のことは自社がもっとも知っています
- 出演:自社の社員が出るほうが、信頼が積み上がります
- 撮影:外注する。音声と画作りは差が出ます
- 編集:外注する。まとめて発注すれば1本あたりを抑えられます
- 広告の運用:出稿と数字の管理は、動画制作とは別の担当領域です
まとめ
ショート動画とSNS広告動画は、同じ縦型でも役割が違います。ショート動画は続けることが成果を決めるため、まとめ撮りと編集の型づくりで負担を下げる。SNS広告動画は1本あたりの成果が問われるため、冒頭違いを3〜5本つくって当たりを探す。冒頭3秒は、ショートが「知らないこと」から、広告が「困りごと」から入ります。外注は、ショートならまとめ撮りとまとめ発注で1本あたりを下げ、広告なら制作全体を任せる、と分けると費用対効果が上がります。
ムービルドは1,000人以上のクリエイターコミュニティと連携しているため、まとめ撮りにも冒頭違いの量産にも対応できます。撮影地の近くのメンバーが対応するため、地方でも交通費を抑えられます。窓口はディレクター1名に一本化しているため、お客様がカメラマン・編集者のそれぞれとやり取りする必要はありません。費用の最低料金は撮影のみで5万円〜、編集のみで10万円〜、撮影&編集で15万円〜です。
まず何本つくって、どこから自社で回すか。無料相談で目的と体制をうかがったうえでご提案します。
